自分ひとりだと何をしていいか分からなかったり、やりたいことが見つからなかったり、できることが限られていたりするから、会社に入って働くことを通して自己実現をしていく
もしくは会社で行うことを通して自分のやりたいことや新たな価値を発見していく
会社とはそんな存在だと思っていた
会社にはそんなことを期待してしまっていた
だが、今は違うのかもな
会社が人を作るという面もあるにはあるが、人が会社を作るというのが今なのかなと思っている
というのも、個人だけでなく、実は会社も何をしていいのか分からないし、何をやりたいのか分からないのだ
だから個人は会社に求めすぎてはいけないのかもしれない
そして、会社も認めないといけない
自分たちも分からないんだということを
こういう状況なのであれば、今会社にできることは、個人が集まり、何をするべきか、何をしたいのか、考えることができるような「場」、「環境」を用意することだ
そして、人がそこに集まり、会社に用意してもらった「場」や「環境」を利用し、その代わりに会社のためにもなることを考えていかないといけない
そうなると、会社と個人の間にはやはり信頼関係というありふれた言葉では表しきれないような本気の「つながり」がないといけない
用意された場・環境=足場の上で、人が安心して働く=会社作りをすることができるような関係を作ることではじめて、次の突破口が見つかる
むしろそれをやってでも見つからないかもしれない
それくらい今の時代はこれまでの安心、安定みたいな状況を生み出しにくくなっている
そもそもなぜ今の会社で働いているのか、自分はどんなことをやりたかったのだろうか、そんな当たり前すぎる質問に対して、きちんと向き合って、自分の中でもしっかり腹落ちした答えを見つけ出さないといけない
これはなかなか骨の折れる作業だ
でも今それを放棄することは、これからもっと骨の折れる未来がやってくることを意味する