20代と30代の狭間で

20代から30代に突入したとある日本人男子の雑記

日本の強みと現状を考えてみる

非常にふわっとした話だが、日本の強みってなんだろうと考える機会があった

 

強みの定義としては、

「他の国に比べて相対的にレベルが高い部分」

である

 

色んな強みがあるだろうが、その中のひとつに

「高品質から生み出される高い安全性と安心感」

があると思う

 

物もサービスも、日本のものは全体的に質が良く、故にわれわれに安心感を与えてくれる

メイドインジャパンだから安心だ、安全だ」

という日本の商品やサービスに対するイメージは決して日本人だけが抱いているものではないと思う

 

物だったら高品質、安全、安心、丈夫、長持ちする

サービスだったら手厚い、きめ細かい、丁寧

 

そんな感じだろうか

 

しかしこの強みは別の角度から見ると弱みにもなると思っている

 

「高品質が故にコストと時間がかかる→値段が高いし世に出るスピードも遅い」

ということだ

安全性を重視するが故に(商品なら)デザインが野暮ったくなる、ぼってりする、ダサくなる

手厚さを重視するが故に(サービスなら)人手がたくさん必要になる、起きる可能性が限りなく低い事態にも対応できる体制を築かなければならない

このような具合に、世界的に見たときの世の中の動きに見合ったクオリティやスピードに日本の強みの部分だけで立ち向かうのは難しい

 

これまでの成功経験、ノウハウがたくさんありながら、今の世の中の動きに対応できなかったら、日本人としては非常に残念だ

 

改めて一番良い状態を考えると、

「高品質、安心、安全、でも、安い、早い、見た目が良い」

だと思う

 

これが実現できれば最強だ

 

高品質→日本の強み(既に確立されている)→◯

安心→これも確立されている→◯

安全→これも確立されている→◯

安い→安く作ることは可能、だが採算が合わない、安かろう悪かろうになったら意味がないというジレンマ→△

早い→日本は大体二番煎じ、海外の商品やサービスを応用するのは上手いが、0→1の作業をスピード感を持って行うのは得意じゃない→X

見た目が良い→安全性や安心感を重視してデザインをするとダサくなる→X

 

ということで現状日本のものづくりやサービスは、

「値段は高くて見た目もいまいちだけど、高品質で安心安全」

を求める人、つまりお金や時間にある程度余裕がある人、にしか本当の意味ではアプローチできてないと感じる

 

日本でいっぱい買い物をする海外からの観光客は母国に帰ればかなり裕福な方の人たちだろうし、日本製だから良いという国内外の人の一般的なイメージがいつまでもつか保証はない(中国などの海外製品のクオリティは確実に上がっている)

 

だから実は日本が相手にしている人って世界的に見ればまだまだ超限定的だと思う、超限られたリッチピーポーだと思う

 

だから今の日本の役割ってもっと世界規模で考えて、もっと世界中の多くの人に幸せを届けてあげれるようにならないといけない

日本への訪日外国人数が伸びてるからOKでは決してない

国境を越えてもっと影響力を及ぼしていかないといけない

そう感じている

 

長くなったけど、まとめとして、

「日本は今までの経験から培ってきた強みを活かした物やサービスを作るのは当たり前、大前提で、これからはその強みを前提にした物やサービスをどれだけ世界中のより多くの人に届けられるか、どれだけ多くの人に影響を与えられるかを本気で考えないといけない」

段階に入っているという、

何とも薄っぺらいまとめになってしまうのだが。。

 

でも僕は日本人として生まれてきたからには、改めて世界の誰もが認める国にしたいし、それにチャレンジしていくのが今の日本という国の正念場な気がしているのだ