20代と30代の狭間で

20代から30代に突入したとある日本人男子の雑記

ビジョンが必要なワケ

最近よく会社にビジョンが必要だという話を耳にする

いわゆる旧態依然とした上意下達の組織ではなく、上とか下に関係なく、共に同じ方向を目指している人同士が集うような、VUCAな時代に適した組織の在り方を実践していく中で、個人と組織をつなぐもののひとつ=ビジョンなのだろうと思っている

現在僕自身が置かれている状況を踏まえてみても、このビジョンというものは非常に大切だし、必要だなと感じている

しかし、それこそ先輩と後輩、上司と部下、タテ社会、などの言葉に代表されるように、「とりあえず上の人の言うことは(正しいか正しくないかはさておき)守らないといけない、実行しないといけない」という思いが強い日本の組織においては、なかなか「上の人の言うこと」が持っている人を動かす力を超えるレベルのビジョンを打ち出すのは容易ではないと思ってしまう

つまり、ひとたびその組織に入ってしまえば、ビジョンや理念や会社の考え方みたいなこと以上に、「上の人の言うこと」がシンプルに圧倒的な影響力と強制力を持ってしまい、もはやビジョンや企業理念といったものは、あるにはあってもただ綺麗な言葉を並べただけの、誰が見ても「う、うん…まぁそうだよね」としか言いようのない内容に留まり、形骸化してしまっているケースが多いように思うのだ

今の時代、経営や会社の在り方に関して、ひとつの絶対的な正解なんて存在しないので、上記のようなビジョン経営みたいな方向に舵を切るべきなのか、日本の昔ながらのいわゆる昭和的な上意下達経営で頑張るのか、その辺りはとても難しい判断になるだろうし、僕のような一ヒラ社員がどうのこうの言う問題でもないかもしれない

しかし、いつの時代でも、どんなトレンドがあったとしても、一番大事なことは、やはりその組織内の人々が「同じ方向を向いて走ってる」状態を作ることなのかなと思う

そして、その状態を作る上で今ホットになっているのが、誰もが「まぁそりゃそうだよね」と感じるビジョンではなく、「お、おもしろそうだな」と感じるようなある意味一歩踏み込んだビジョンなのかなと思うのだ

 

特に大きなことや偉そうなことを言うつもりはこれっぽっちもないのだが、なぜか今日はそんなことを考えてしまった