僕が香りが好きな理由を突き詰めて考えると、
①曖昧なものなのに多分に影響を受けるから
当たり前だが、香りは目に見えない
人によって感じ方が違う
故に確固たる答えがない
その人が「どう感じるか」ベースでビジネスが成り立っている
曖昧性はブランディングで補っているのだが
と言いつつも、人々は香りには大きく影響を受ける
良い香りにも嫌な香りにも、気持ちを左右されてしまう
そこがおもしろい
②正解がないから
僕は元来答えがないことを考えたり、決めつけずにぐるぐるその場で同じ問題について考え続ける、深掘りしたり、違う視点から考えてみるみたいな行為が好きだ
これは明確な答えがないことや、考えてもしょうがないことを考え続けるのが、ある視点から見ればムダと言えるのかもしれないが、自分の考えを深めてくれている気がして楽しいのだ
香りも同様に、明確な答えや正解はない
故にある意味考えても仕方がないとも言える
自分が直感的に、本能的に良いとか好きと感じたものが正解になる
自分にとっても、もちろんビジネスにとってもロジックだけでは成り立たない点が多分にあることがおもしろい
③香りは社会のムードを映す鏡だから
色んな香りを嗅げば嗅ぐほど世界は広がるし、香りの体験を重ねるごとに様々な視点から香りを見たり、香りを通してそのブランドの世界観から社会のムードまで様々なものを見ることができる
ファッションや映画などもそうかもしれないが、様々な香り商品を通して世相を読む、みたいな行為はおもしろい
④変身願望のラストステップだから
これは好きというよりも、大事だと思っている理由のひとつになるかもしれないが、いくら頭が良くても、稼ぎがあっても、仕事ができても、ファッションスタイルが良くても、その人が纏う香りがダメだと全てがダメに見えてしまう(その逆も然りだが)
人には何かしらの「こうなりたい」という変身願望みたいなものがあると思うが、やはり香りは最後の最後に、自分の変身の総仕上げのために欠かせない要素だと思うのだ
以上4ポイントを考えてみた