20代と30代の狭間で

20代から30代に突入したとある日本人男子の雑記

変わるもの変わらぬもの

アパレル業界の人と話をする機会があった

自分自身も昔数年間働いていた業界でもある

親しみや一種の懐かしさのような感覚を覚えつつも、いわゆる最近のコロナの影響やDXのような社会的な動きによって日々変化を遂げる今のアパレル業界は、自分が携わっていた当時のそれとは全く異なる業界のようにも見えて、それはそれで興味深くもあり、寂しくもあった

そんな中で当時から、いや、むしろ自分が携わるもっともっと昔からであろうか、綿々と受け継がれる業界の「らしさ」みたいな部分を僕は感じずにはいられなかった

それは「人の良さ、温かみ」とでも言えば良いのだろうか

自分自身はファッションをコミュニケーションのひとつと捉えているのだが、人それぞれ様々なコミュニケーションのかたちやスタイルはあれど、アパレル業界を「人と関わることが好きな人の集まり」と形容することもできなくないと思っている

その中で形成される、居心地の良さであったり、お互いの思いがファッションという文化に昇華されていくようなイメージ、思いを形にする過程で発生する様々な障害やトラブルをも笑顔で乗り切るようなパッション(自分は体育会系ではないし、ゴリゴリのアツい感じはあまり好かないのだが、それでも当時男女関係なく、内に秘めた根性というかガッツのようなものを業界の人全体から感じた)に下支えされた、目には見えない「人との絆」みたいなものがあるような気がしている

故に苦境と揶揄され続ける業界であるが、そう簡単には折れない、食い下がらない、若い力も最大限に活用して盛り上げる、逆境上等、みたいな雰囲気や底力を、いつも感じるのである

当時からいつまでも変わらぬものがそこにあるような気がして、僕の心はいつも以上に満たされた